第二次世界大戦1939-45


少し前の日経新聞の広告欄にあり、目がとまった。
書店でみた帯には半藤一利氏の推薦文。
曰く、「歴史認識のための必読書」
教養あふれるロマンスグレーを目指す私としては、そういわれたら読まないわけにはいきません。

中身ですが、非常に読みやすい。この一言に尽きます。 時系列に章立てされており、1章1章の文量も多すぎず、少なすぎずという感じで、無理なく読めます。

内容については、具体的な数値等が結構記載されているものの、根拠は・・・って感じのものも結構ある。また著者がイギリス人ということもあり、たぶんにイギリス目線からの記述というのが散見される。

ギデオン・ローズの『終戦論』にあったアメリカの原爆使用についてトルーマンが「野獣のような人間とつきあう場合、相手を野獣としてあつかわなければならない」と述べたという記述を思い出させる内容がちらほらあった。

それでも、フランス軍から鹵獲した大量の車両がドイツのバルバロッサ作戦に役立ったことや、日本軍を足止めするために黄河の堤防を決壊させた蒋介石の「以水代兵」策などは非常に興味深いなと感じた。

今まで世界全体の戦史について書かれた本は読んだことがなかったが意外と勉強になった。折りしも今は安保法案が通過した時期である。私たちは今まで以上に歴史認識をもち、自分なりの考えを持っておく必要がある。

個人的には近現代の国際政治史・外交史・地政学・世界大戦史あたりは必須の知識になってくるのではと思っている。今の日本国憲法の策定過程、その時日本がおかれていた状況および極東情勢、そして今の世界情勢をしっかり認識した上で今の安保法案の議論はされなければいけないと思う。

少し話は脱線した感はありますが、良い本でしたので是非一読いただければと思います。 安保法案とかの話はまた別の記事に元気があれば書けたらなと思います。

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