妻の職場にみるイデコ普及の難しさ


昨年の終わりごろから、妻がフルタイムで働くようになりました。
基本的にあったらあっただけお金を使う性分のようなので、管理して欲しいと自ら申し出てきたので、それならということでまずはNISAとイデコの加入を促しました。

イデコについては、iDeCo導入編で言及したとおり、申し込みにあたり事業主による加入資格証明の取り付けが必要になります。

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妻の職場でのはなし

善は急げ、鉄は熱いうちにうてということで、昨年の年の瀬に早速SBIから申込書類を取り寄せ、妻にこれを会社で書いてもらえといってもたせたところ、役員の方(従業員が数十人規模の中小企業のため人事関係は役員が直接やってるとのこと)から「こんなのはじめてみたよ、今度詳しく教えてね」といわれたそうです。

ちなみに、書類整備については社労士(なぜ税理士に聞かなかったのか不明である笑)に手伝ってもらいようやく整備できたそうです。

中小企業ゆえ、企業年金はありません。つまり従来から個人型DCの加入対象となっている範囲の方たちです。職人の方が多いそうなので勤務年数は長めのようなのに、いままで一人も興味をもった人がいないということで、街角景気ではありませんが、なぜいままで個人型DCが普及してこなかったのかを垣間見た気がしました。

投資は怖いはまだましで、無関心が一番やっかい

いくらメリットの多い制度とはいえ、そもそも興味をもたない人が多い。これが一番の問題なんでしょう。投資は怖いとかギャンブルみたいなものと思ってる人のほうがちょっとでも関心があると言う意味でまだましでしょう。少なくとも関心は示してるんですから。

個人型DCの場合は元本保証の商品もあるので、投資はギャンブルと言っている人には、節税分を加味すれば口座手数料等は余裕で元が取れるから通常の預貯金よりも何倍もお得と根気強く説明すれば加入してくれるかもしれません。

一方で無関心の人は、そもそも見向きもしませんから、説明する隙というか糸口がありません。加入も色々面倒なのでとてもじゃないけどすすめることはできない。

ちなみに私は入社してすぐに、額面と手取り額の差に愕然とし、少しでも取り返せないものかと色々調べた結果すぐに個人型DCという制度にいきつき、そのメリットに感動すら覚えましたが、調べるうちに当時の制度上だと自分は加入できないとしり、歯軋りをする思いでした。

普及させるにはどうするか

まずは今おかれている状況をちゃんと認識させる必要があります。
今後の公的年金制度は本当に大丈夫なのか、老後にはどれぐらいの資金が必要なのか、自分の法定控除はいくらで額面から手取りがいくら減少しているのかなどなど。

次に、その状況、課題に対してどういう対策があるのかを結びつけて提示する。
公的年金制度の補完、老後の資金対策←イデコ、個人型年金、資産運用(貯金含む)
額面と手取りの減少を少しでも減らす←イデコや個人型年金のような所得控除を最大限活用
こんな具合に、個別具体的に今ある制度・商品がどういう解決へとつながるかをわかりやすくする必要があるのではないかと感じます。

刹那的な生き方をしてる人は最初の状況認識の時点でもういいやとなりますが、人それぞれですから別にかまいません。問題なのは課題を解決したいと思っている人が、打つ手を知らないことです。

そんなのは自己責任だから自分で調べたらいいのかもしれませんが、より多くの人が利用することでよりよい制度になる可能性があります。声が大きくなるのですから。私のとってはそれが一番ありがたいです。笑

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