いよいよ6月に入り、面接が解禁となりぞくぞくと内定がだされています。
私の勤務先も例によって例の如く、面談というなの面接を5月下旬まで続け、6月1日に内定をだしていくという茶番を行っております。
さて、私の業務の本業は資産運用なのですが、その傍ら、4~5月になると毎年リクルート活動の手伝いもやっております。
その関係で毎年結構な数の学生と面談するのですが、個人的にすごく気になるというか意味ないんじゃないと思う自己PRをする学生が毎年一定数います。
自己PRって志望動機なんかよりよっぽど重要だと思うので、内示がでたら様々な業務をやらなければならない金融機関の総合職に就職を考えている場合は、それじゃダメなんじゃないかと個人的に思うわけです。
今回はそんな自己PRを紹介したいと思います。
完全に主観なので、みんながみんなダメというわけではありませんのでその点ご留意を。
学生時代は○○を頑張っていました!
定番というか、ほとんどの自己PRの軸は、下記にカテゴライズできます。
・学問
・部活動
・バイト
このうち学問や部活動はいいんです。
学問であれば成果がひと目でわかります。難関といわれる資格の取得や一般教養以上の知識が返ってくればだいたい頑張ってたんだなと感じます。
部活動についても、大学までいって体育会系の部活に入り、4年間続けているだけでやはり頑張ったんだなと感じます。(当然ですが、この部活動にサークルは含まれません。)
問題はバイトです。
そして個人的にもっともいまいちと思うのは、一つのバイトを数年間続けていたことをもって頑張っていたと聞かされることです。
「一つのバイトを頑張っていました!」は、なぜ自己PRで使えないか?
基本的に一部の例外を除いて、バイトは所詮バイトです。
社員はバイトやパートに高度なことは求めませんし、期待もしていませんし、むしろしたらダメだと思っています。
半年も同じところにいれば、バイトに任される業務なんてほぼマスターできます。
よってバイトであれば、長く続ければ続けるほど楽になり、惰性でやっていけます。そんなことは働いたことがある人なら誰でもわかります。
バイトに限った話ではありませんが、仕事でしんどいのは一番最初。なれない業務、新しい人間関係などなど・・・
なのでバイトを自己PRのテーマに使うのなら、長く続けたことよりも色々なバイトを経験ししたといったほうがはるかに良いのです。
その方が、コミュニケーション能力やストレス耐性、適応能力などがあることを示せますし、色々なバイトの話が出来ます。
でも驚いたことに、バイトを長く続けたということで忍耐力や頑張りを示せると思っているのか、就職活動の自己PRで一つのバイトを長年やり遂げました!と言う学生の方が、色々なバイトをやってきました!という学生より多いのです。
はっきり言います、同じバイトを長く続けたところでほとんど意味はありません。
悪いことは言いません、その自己PR、変えたほうがいいですよ!
じゃあ、どうすればよいか?
上述の通りですが、バイトを自己PRとして使うなら、半年ぐらいでバイト先を変えていき、色々な種類のバイトをするのです。
あるいは、実際に実行に移さずとも、数種類ピックアップして、そこのバイトを観察して、した気になるのです。笑
それを自己PRに落とし込んでいけばいいだけです。
ちなみに私はというと、学生時代は多岐にわたるバイトを経験しました。塾講師や家庭教師、スポーツジムのインストラクター、コールセンター、病院の受付、ホームセンターなどなど。
同じ業態でも別のカテゴリーに分類されるもの、例えば塾講師であれば集団か個別か、コールセンターであれば受電専門かテレアポかといった具合に色々やっていきました。
唯一やってないのは飲食ぐらいでしょうか。でも飲食店は日常で行く機会も多いので、それを観察するだけで十分です。
だいたい半年ぐらいたてば一通り出来るようになるので、それですぐにやめて次を探すわけです。
まとめ
自己PRは面接者に、この子は今までどういう生活を送ってきたのか、だからこれは強そうだなとか、会社に入ってもやっていけそうとか役に立つ人材だなと思わせるために行うものです。
その視点をもって、職種や業種にあわせた自己PRをしていけばいいんじゃないでしょうか。
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