働き方改革の波に乗って


今現在、国を挙げた働き方改革が行われております。

最近の経済白書では、ようやく長時間労働の日本は労働生産性が低いということが公表されました。まぁこんなの少し考えたら当たり前の話で、割り算を知っている小学生ならだれでも理解できる話です。

極論すると同じ生産量なら、労働時間が短い方が生産性は高いよねってだけの話。すごい極論ですけどね。でもまぁようはそれだけのことです。

しかしながらその当たり前のことを、ドヤ顔で国が公表した意義は、民間企業に勤める社畜にとっては非常に大きいのです。

未だに日本の民間企業、特に私がいる金融業界においては長時間労働をよしとする風潮が根強いわけですが、これだけ国を挙げた動きになると古い時代のおじさんたちも変わらざるを得ず、徐々にではありますが、長時間労働是正の動きが進みつつあります。

私が知っているところですと、総労働時間の前年比20%削減や、有給休暇の積極推進等々比較的実効性のある動きがみられます。

私の勤務先も、計数目標として労働時間の10%削減や、週一回の早帰り運営、四半期に1回以上の有給休暇の取得、最終退館を従来より1時間前倒すといった運営が行われており、個人的には大いにその恩恵を受けております。

長時間労働の是正は非常にメリットが大きいのですが、一方で最大のデメリットも存在しております。

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働き方改革最大のデメリット

それは残業代の減少です。

特に残業代に大いに依存している家計は結構なダメージを受けるのではないでしょうか?

実際私が所属しているグループでは、前年同月比10~20時間程度残業時間が削減されており、残業代が出る職員層は毎月2~4万ほど給与が下がっております。

企業によっては働き方改革により長時間労働を是正した結果、減少したコストを従業員に給与の増加や自己啓発の奨励金として還元する場合もあるようですが、報道されている限りでは一部の大企業に限られています。

この点については今後国主導でしっかりモニタリングしていく必要があるんじゃないかと思います。

やはり使う側からしたら長時間働いてくれる人間の方が使い勝手はいいはずでしょうから、残業代が減ると困るという一定層と結託されますと、働き方改革の実効性が一気に乏しくなります。

そんな中私は?

一方私はというと、もともと会社と企画型裁量労働制という名の奴隷契約、通称社畜型裁量労働契約を結んでいるため、毎月みなしの残業代が支払われております。

正式名称には企画型裁量労働という響きの良い言葉が入っているものの、企画っぽいことは一切ないですし、自分に労働時間の裁量なんかは一切ありません。

当然コアタイムは設定されているものの、一般的な始業時間(8時50分)に会社にいなかったら基本的に怒られます。

36協定の枠外に位置付けられていますので、会社がその気になれば無限に働かされるわけです。念のためですが、私は入社6年目で、管理職ではありません。

漏れ聞いた話では、私の勤務先では若い職員層にもこの制度を適用する仕組みを導入した人は、会社収益(主にコスト減)への貢献が大と評価され、やんごとなき役職になったといわれています。

色々と愚痴めいたことを書きはしましたが、今の国策でもある働き方改革の潮流の中では、この社畜型裁量労働契約もとい企画型裁量労働制は、非常にメリットの大きい制度だと実感しています。

自分のスキルを上げれば上げるほど業務を効率的に遂行でき、早く帰ることができるからです。特に今私が所属しているグループはExcelを多用するので、Excelのショートカットキーやアクセラレーションキーを覚えていくだけでも、驚くほど業務スピードが上がるわけです。

その結果、私も基本的には前年対比で労働時間は20%以上減らし、昇給もしましたので実質的な賃金は20%以上アップしているのではと感じています。

そして今、その新しくできた時間を利用して節税を兼ねた新たな事業を準備しているのですが、それについてはまたの機会にしたいと思います。

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