今の学生は無作法なのか?


就活生に言いたいのは、ほとんどの社会人なんて全然大したことない。
もっと本音というか言い負かすぐらいの気概をもってけちょんけちょんにしてあげよう、ということである。

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今の学生は無作法なのか?

採用活動では学生がよく無作法であるとか、失礼であるとかといった新聞記事が書かれている。どういうことかというと、何の連絡もなくドタキャンするとか、内定辞退の連絡を電話やメールで済ますといった具合である。
私の会社でも年次が上の人は採用活動中によく学生は社会のルールを知らないだのとしたり顔でいっている。

しかし本当にそうなのだろうか?
面接を何の連絡もなくドタキャンすることは失礼なのか?
内定辞退の連絡を電話やメールで済ませるのは失礼なことなのだろうか?

確かに、一般的な社会生活においては約束していたのに何の連絡もなしに破ることは間違いなく失礼だ。友人間であってもそれをされると非常にイライラする。

しかしながらこと就職活動に関してはこれはあてはまらないのではないかと思うし、ましてや企業の側が社会のルールが云々言う資格は一切ないし、むしろ企業側がそういった無作法な行為が社会ではまかり通るといっているようなものではないか。

そもそも新卒の就職活動の流れは?

そもそもの新卒の就職活動の流れから説明する。

①リクナビやマイナビといったサイトに登録する。
②上記サイト経由で企業にエントリーする。
③企業にエントリーシート(以下ES)を提出する。
④面接、内定へ。
これが一般的な新卒の就職活動の流れだ。

これ以外に有名大学に通っている学生は、大学OBから個別に電話がかかってきてそこから面接へと進むルートもある。いわゆるリクルーターと呼ばれるもの。
どちらのルートだとしてもESをだし、面接を3~5回ほど受けるのは共通している。
もっともリクルーター経由の場合は、ESはほとんど重視されず、ただ出すだけである。要は③に隠れている書類選考をすっ飛ばして、④へいくイメージである。

企業が学生に社会のルールを教える場面~その1

企業が学生に対して無作法であるなんて言えないという話に戻そう。

上述の通り③のESを出した時点である程度の選別が行われる。
お断りをする際は企業によって対応はまちまちだが、多くの企業は俗に言うお祈りメールと呼ばれるメール一本で済ませる。場合によっては何の連絡もない場合がある。これはサイレントと呼ばれている。

まずこの時点で学生は感じるわけである。社会のルールはこうなのだと。自分が時間を掛けて一所懸命に書いたESをメール一本で断るのだと。それでいいんだと。
企業側の言い分は、莫大な応募があるんだから、一つ一つに丁寧に対応してたらきりがないという話だろうが、学生からしたら、そんなことは知ったことではない。そもそも顧客対応だと仮定したらその理屈がまかり通らないのは明らかである。

企業が学生に社会のルールを叩き込むのはまだまだ続く。

企業が学生に社会のルールを教える場面~その2

おそらくESの次にもっとも学生が社会のルールを感じるのは、面接へと進んだ時だ。
上記にも書いたが面接は日をあけて複数回行われる。
企業が学生に社会のルールを教えるのは面接の次のアポを取る際である。

もし次回がある場合はその場で次のアポを決めるのが基本だ。あるいは終わってから即電話して次回アポを決める。

問題は次の面接に進めない場合だ。その場合ほとんどが次の日程は追って連絡しますといって、それっきり何の音沙汰もなくなるというものだ。これもサイレントと呼ばれている。

ここでも学生は思うわけである。次の日程は連絡するといっていたのに、平気で反故にする。それが社会のルールなのだと。

自分がやられたからそうするという考えはあまり好きではないが、少なくとも最初にそのように仕向けているのは企業の側である。
しかも社会のルールなんてそもそもまだ知らない学生相手にそうしているのだから、自分にその気がなければドタキャンしようが、最悪メールなり電話で一本連絡しとけばいいと思われるのは当然だ。

企業の側も将来的に学生は自分たちの潜在顧客になりえるということをもっと認識した上で、丁寧な対応をとるべきだとつくづく思う。
別に学生にこびへつらう必要はない。自分が友人にするようなごくごく普通の対応をとれば言いだけの話だ。もっともドタキャンするのが普通というのであれば話は別だが・・・

余談

私は最大で同一の企業で7回面接を受けたことがあるが、その7回目の面接の終わりに言われた一言を今でも忘れない。

「君、よくここまでこれたね」

それまでに面接してくれた6人の社員全員が採用面接をする上での能力がなかったってことですね、と今であればさらっと言えるが、学生時代の私にそのような皮肉で返すことができなかったのは言うまでもない。ちなみにその企業のことは今でもあまり好きではない。

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